【褒めるだけでは自己肯定感は上がらない】子育てカウンセラーが教える「成功より失敗や欠点を愛するコツ」
「叱らない育児」「褒めて伸ばす育児」など、よいとされている育児方針の情報はさまざまです。しかしながら、かえってそういった情報から、子どもを叱れなくなり、子どもに振り回されてしまうといったことはないでしょうか。教育方針の違いから、周りの大人である先生や教員も、叱りづらくなっている現状もあることと思います。適切に子どもの自己肯定感を上げるために、失敗や欠点をも愛せる自分になるための方法を考えてみましょう。
褒めてばかりいると、評価に聞こえる
いつも「すごいね!」などと褒めてばかりいると、子どもにとってはそれがプレッシャーとなり、期待に応えなければいけないと、親の顔色を伺うようになる可能性があります。また、失敗を恐れて新しいことに挑戦できなくなるといったこともあるでしょう。本当に「すごい!」など心が動いた際に、それを伝えるのと同時に、子どもの努力や過程を、どれだけ言葉にして伝えられるかが重要なのではないでしょうか。
失敗から学ぶことのほうが多い
成功体験が自信につながることもありますが、「失敗しても大丈夫」と思うことができれば、何事にも臆することなく、挑戦できるマインドにつながります。ビジネスや人生においても、成功し続けることより、失敗との付き合いかたのほうが重要だとは思いませんか。上手くいったことより、上手くいかなかったときに「どうするか」「どうあるべきか」を考えられる人は、自分の力で立ち直ることができます。それは成功ではなく、失敗から学べることのほうが多いからではないでしょうか。
欠点を才能として捉えるコツ
お子さんは、0 から1を生み出すのと、1を広げるのでは、どちらが得意でしょうか。「飽きっぽく、何事も長続きしない」を欠点として捉えるか、「手放す力が強い(物事に固執しない)」と長所として捉えるかで、関わりかたも変わってくると思います。世の中には、1度見ただけで簡単に習得してしまう人もいれば、時間をかけて習得する人もいますよね。前者より後者のほうが圧倒的に多く、後者のほうが他人に寄り添えたり、試行錯誤し別のやりかたを考えたり、工夫ができるのではないでしょうか。
さいごに
集団生活をしていると、どうしても他人と比べられたり、子ども自身が比べてしまうということもあると思います。他人の顔色を伺うことで、「やりたいことがわからない」「強みがわからない」「やりがいを感じられない」といった悩みにもつながるでしょう。「人は人、自分は自分」と割り切ることが、自己肯定感を上げる一歩として、大切なのではないでしょうか。
子育て中に感じる「隠れた生きづらさ」1児の母でもあるカウンセラーが教える【完璧主義から脱するコツ】
子育てをしていて、「子どもをどう育てていけばよいかわからない」「日々どう関わるのが正解かわからない」といった悩みはないでしょうか。また、「親から愛されてきたはずなのに、自分はどう愛していいかわからない」「自由奔放な子どもにイライラしてしまう」ということもあるかもしれません。子育て中に『隠れた生きづらさ』を感じる親御さんは意外と多く、自分の親との関係性に疑問を持つ人も少なくありません。1児の母でもある心理カウンセラーが、その原因と脱するコツを解説します。
子育て中にふと感じる、自分への疑問
さまざまな育児情報に触れ、日々子どもたちと関わっていく中で、「自分が育てられてきたときと、なんか違うなあ」と思うことはないでしょうか。時代も変化し、当然と言えばそれまでですが、「親は怖い存在だった」「兄弟のために我慢し、自分の意思は尊重されてこなかった」「親に甘えられなかった」と感じる人もいるでしょう。親が良かれと思って正しい道を示してくれ、特に疑問を持つことなく従ってきた。その結果、何が正しいのか自分で判断できず、ネットの情報に頼ってしまうと悩む人も少なくありません。
自由奔放な子ども、それを注意しない親にもイラつく
自分は親の言うことに従ってきたのに、自分の子どもは全然言うことを聞いてくれない。自分には厳しかったのに、孫には優しい・甘い親に対して腹が立つ。また、他人の子どもの自由奔放さに呆れ、それを注意しない親に疑問を感じる。こういった経験はないでしょうか。
これらには、心の奥底に潜む”ある感情”が関係しています。「人に迷惑をかけてはいけない」「わがままを言わない」など、幼いころから言われ続けていたことで、自分の本当の意思を抑えて生きてきたのです。もちろん、人に迷惑をかけること・わがままを言うことで、他人に嫌われるのを防ぐために、良かれと思って親も言ってくれていたことでしょう。しかしながら、その感情を『甘える』など発散できる場がなく、いつしかそういった感情を我慢するようになり、モヤモヤとした感情だけが残ってしまっているのです。
完璧主義より、自分らしさを
子育て中に『生きづらさ』を感じる人の多くは、真面目で完璧主義であるという特徴があります。幼少期から親に厳しく育てられ、「こうあるべき」という考えが強くはないでしょうか。それは必ずしも悪いことではないですが、自分らしさを見失う可能性はあります。また、自分のルールを子どもや家族にも強制してしまい、子どももまた『生きづらさ』を感じる可能性も高いでしょう。
『外では頑張るけど、家では自由に過ごす』など、どこかで境界線を作ることから始めてみるとよいかもしれません。本来落ち着けるはずの家でも、ルールや決まり事が多いと、自分も子どもも疲れてしまいます。1日の中で30分でもいいので、自分だけの時間を作り、その時間はお互いに干渉せず、自由に過ごしてみてはいかがでしょうか。ON と OFF のメリハリをつけることが大切です。
【ひらがなの習得よりも時間がかかる時計の理解】マイペースな子が時間を考えて行動できるようになるコツ
「登園前にいつもバタバタしてしまう」「片付けが全然進まない」「遊びに夢中で、なかなか帰れない」といった悩みは、子育て中の誰しもが経験することではないでしょうか。子どもに日々「急いで」「早くして」と言うことに疲れ、時計の読みかたを教えているけれど、苦戦しているという親御さんもいるかもしれません。子どもが時間を意識し、行動できるようになってくれたら、日々の育児にも少し余裕が生まれそうですよね。子どもが時計を読んだり、時間を理解するのが難しい理由を理解したうえで、お子さんが時間を意識し、行動できるようになるコツを考えてみましょう!
子どもは実際に目で見て理解する
子どもにとって、実際に目で見ることのできない『時間』を理解するのは、私たち大人が想像する以上に難しいこと。「あと5分で家出る時間だよ!」と言われても、ピンとこないのです。子どもが時間や時計を理解するのが難しい理由を、まずは考えてみましょう。
1. そもそも時計の役割がよくわからない
私たち大人は「8時に家を出れば間に合う」などの予測・見通しを立てて行動することができますが、子どもにとっては、「何でこの時間にこれをしないといけないの?」という状態のことが多いです。例えば、時計があると待ち合わせができる、好きな番組が始まる時間がわかるなど、時計があると便利・楽しいといったことを最初に実感させるところから始めてみてはどうでしょうか。朝起きてから、寝るまでの1日のスケジュール表を作り、家族でその通りに過ごしてみるなども有効です。
2. 時計の読みかたが難しい
「数字の6なのに、どうして半になるの?」「なんで数字が12までしかないの?」「どうして1なのに5分になるの?」など、子どもにとっては、時計は複雑でわかりにくいものだそうです。ひらがなのように読みかたが1つではなく、漢字のように音読み・訓読みがあり、書きかたも難しい、そういったイメージなのです。
3. 時間感覚がまだそこまでない
大人と子どもでは時間の感覚が違います。例えば、大人は「5分」という時間を短い時間と捉えるでしょう。一方で、子どもは5分あれば、3つくらいのことができる長い時間と捉えていることが多いです。毎日この時間になったら片付けるなど、1日の中で "時間" を意識する習慣をつけることが大切です。準備や身支度を何分でできるか、タイマーやストップウォッチを使って試してみるなども有効です。
時計を教えるのに最適なのは、4~5歳の年中さん
時計や時間を教えるのに最適なのは、何歳ごろなのか気になりますよね。個人差もありますが、数字が読めるようになる、年中さん(4~5歳)から意識するのがよいでしょう。年長さんになると、ラン活や入学準備、名前を書く練習・交通ルールや通学路の確認など、親も教えることが多く、忙しいのが実情です。園生活にも慣れ、親も比較的に余裕がある、年中のうちに取り組むのが最適だと考えられます。
時間を意識し、行動できるようになるコツ
時計や時間を子どもに教えるうえで、意識したいポイントをご紹介します。
- 時間の流れと自分の生活をつなげて考える。
- 「長い針が1周回ると、短い針が1つ進む」という時計の仕組みを理解する。
- 「どうして時間を守って行動する必要があるのか」を考える。
- 「時間を守ると、次にやることを気持ちよく始められる・相手が喜んでくれる」などを実感できるよう工夫する。
- タイマーや砂時計を使い、ゲーム感覚で「時間内に終わらせる」ことに挑戦する。
1は保育園や幼稚園に通うことで、自然と身についている場合もあります。次に時計の仕組みを理解し、時間という概念を考えることで、自発的に行動できるよう促します。そして、時間を体験(体感)するという流れです。
さいごに
自分の子どもは、とてもマイペースですが、時計や時間への理解が、自ら考え行動することにもつながっているように思います。朝なかなか起きれないことが多く、子どもに自分専用の目覚まし時計を用意したところ、自ら「明日はこの時間に起きる」とアラームをセットし、その時間に起きるようになりました。毎日思う通りに行動できるわけではないですが、時間をかけて、自発的に行動できるようになっていけるよう関わっていくことが大切だと思いました。
【子どもをつい感情的に叱ってしまう】子育てカウンセラーが教える「正しい対処法と感情的に怒らないコツ」
忙しいと気持ちや時間に余裕がなくなり、つい感情的に子どもを叱ってしまい、後悔するという親御さんも多いのではないでしょうか。感情的に叱り続けると、子どもにどのような影響が及ぶのか考えてみましょう。また、怒りの感情をコントロールする方法もご紹介します。
子どもを感情的に叱り続けると、こんな影響が
子どもを感情的に叱り続けると、心が傷つくだけでなく、さまざまな影響があります。一方的に叱ってばかりいると、親を信じることができず、信頼関係も損なわれてしまいます。また、自分より弱いと思う相手に対し、暴力的・攻撃的になったりする傾向や、理不尽に怒られることに慣れてしまい、暴力や脅しを受け入れてしまう可能性もあります。
感情的に怒ってしまったら、素直に謝る
子どもに対して「感情的に怒りすぎたかもしれない」と後悔したなら、素直に謝りましょう。謝れば、感情的に怒ってもいいというわけではありません。素直に自分の過ちを認め、謝ることで、信頼関係を取り戻す一歩となります。親(大人)も間違うことはあると認め、反省の姿勢を見せることが大切です。
1度謝ったから、それで大丈夫というわけではありません。子どもが納得するまで、真摯に向き合うことが大切です。子どもの意見にきちんと耳を傾ける・尊重するなどの日々の積み重ねが、信頼関係を深めます。兄弟・姉妹で対応や待遇が違うと、子どもは不公平と感じるので、一貫した姿勢を意識しましょう。
感情的に怒らないようにする方法2選
ここでは、アンガーマネジメントの方法を参考にしてみましょう。アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手につきあうための心理トレーニングです。人は怒りを感じてから理性が働き始めるまで、6秒ほどかかるという話を聞いたことはないでしょうか。まずは6秒間、ぐっとこらえてやり過ごすことができれば、必要以上に怒ってしまう事態を減らすことができます。
心理学を参考にするのであれば、怒りたくなったときに、敢えて子どもの頭や背中を優しく撫でる・抱きしめるといった愛を伝える動作をすると、脳が混乱して怒りを抑えられるということもあります。また、自分が子どもに言おうとする言葉(言ってしまった言葉)を自分に向けて言うことで、子どもが言われたときの気持ちを客観的に捉えることができます。
【1つのカテゴリーにつき4つまで】子育てカウンセラーが実践する!子どもに守ってほしいルールの伝えかた
子どもに「〇〇しなさい」と注意するのは、言う側も言われる側も疲れますよね。とはいえ、公共の場や家庭内では守ってほしいルールがあり、どのように子どもにルールを守らせるか苦労している親御さんも多いのではないでしょうか。1児の母でもある子育てカウンセラーが実践している「子どもに守ってほしいルールの伝えかた」をご紹介します。
1. ルールが守られない理由を考えてみる
まずはじめに、どうしたら子どもにルールを守ってもらえるのか、子どもの気持ちになって考えてみましょう。いくつかの理由が考えられますが、子どもにとってはそのルールを守る必要性が感じられていない可能性が高いです。わかりやすくいうと、ルールを守るメリットもなければ、デメリットもない状態です。メリットもないのに怒られ、理不尽だと感じているかもしれません。
例えば、集合住宅に住んでおり、子どもの声の大きさや足音などが騒音にならないか心配で「隣の人(下の階の人)に迷惑がかかるから、やめようね」と注意したとします。私たち大人は、起こりうるトラブルを想定したり、周りの目を気にしたり人の気持ちを考えることができますが、子どもにとっては実際に近隣の人に「うるさいです」と注意されない限り、人に迷惑がかかるということを想像するのはまだ難しいかもしれません。そういった場合は、「この前隣の人とお話ししたら、夜9時には寝るから静かにしてほしいみたい」などと、困っている人の対象を明らかにし、具体的にどうすればよいかを考えてみるとよいでしょう。
2. パパとママでルールが違うと子どもは戸惑う
”お菓子はご飯を食べた後のデザート”と決めたのに、「パパがいいって言ってたよ」と言い、ご飯を食べ終わる前にお菓子を食べていたなんてことはないでしょうか。ルールを決めるのであれば、夫婦であらかじめ考えをある程度は合わせておく必要があると思います。パパとママで言っていることが違うと、子どもは当然ながらどちらを信じればよいかわからず、自分にとって都合のいいほうを選ぶようになるでしょう。そもそも本当に必要なルールなのか、夫婦2人が共通してされると嫌な行為は何なのかを考えてみましょう。
食事に関しては、気をつけてほしいマナーが結構あるという人も多いと思います。あまりに気をつけることが多いと、食事そのものが楽しくなくなってしまう可能性もあります。「音を立てて食べるのは、不快だからやめてほしい」というのが夫婦で共通する考えであれば、「食べ物が口の中に入っているときは、口を閉じて噛もうね」などと具体的にどうしてほしいかを伝え、慣れてきたら「次は、お茶碗を持って食べてみようか」などと様子を見ながら、レベルアップをしていくイメージを持つとよいでしょう。
3. 人が思い出せる事柄は4つが限界!?
突然ですが、「マジックナンバー」という言葉をご存知でしょうか。認知科学において、人間が短期的及び長期的に記憶できる数は4つまでということが明らかになっています。これは、人間が1つのカテゴリーに対して完全に思い出せる項目数は4つが最適ということです。地震が起きた際のルールとして、「押さない」「かけない」「喋らない」「戻らない」の頭文字をとった『おかしも』がよい例ですね。
個人差はありますが、年齢が低い場合は思い出せる項目も少ないと思います。また、ルールを決める際は子どもが理解しやすい言葉で考えてみましょう。ルールというのは本来であれば、自分を守るためのものです。 ”人に迷惑がかかる” より、ルールを守ることで "自分を守れる"(怪我をせずに済む、トラブルを避けられるなど)可能性があることを伝えるようにすると、子どもも納得できるのではないでしょうか。
子育てカウンセラーが実際に使っているルールの例
お友達とのトラブルに関するルール
- 自分がやられて嫌なことはしない
- 相手が「やめて」と言ったら、すぐにやめる
- 自分が嫌だと思ったら、はっきりと「やめて」と言う
人としての ”ありかた” にもつながりますが、子どもが友達に対して明確に意思表示ができず、それで子どもが悩んでいる時期に考えたルールです。ポイントとしては、1度子どもに自分ごととして問題を捉え、考える機会を与えることです。人がどう思うかではなく、自分だったらどう思うか。実際にどのように「やめて」と言えば、相手に伝わるかを練習することで、その状況に子どもが直面した際も再現しやすくなると思います。
このルールを考えてからは、子ども自身が「言葉にしたら相手に伝わった」と実感し、以前のように悩むことは減ったようです。人格を形成する幼児期に、人としての "ありかた" を意識することは重要だと考えられます。ぼんやりとしたイメージでも構わないので、自分はどういう人になりたいかを考える機会があってもよいのではないでしょうか。「人の顔色を伺うことなく、自分らしく生きてほしい」「困ったときはお互い様」など、家族で共通する精神や考えを見つけてみましょう。
初めて行く場所や人が多い場所でのルール
- なるべく1人にならないようにする
- 迷子になっても探しに行かない(動き回らない)
- 近くにいるお店の人やスタッフに声をかける
- 一緒に来ていた大人の名前を言う
迷子になったときの対処法として、考えたルールです。「1人にならないためにはどうする?」などと、子どもに方法を考えさせてみましょう。手を繋いで歩く・見たいものがあったら声をかける・トイレに行くときは声をかけるなど、具体的に想像することが大切です。万が一、迷子になった場合はどうするかも話しておきましょう。
迷子になったのが屋外であれば、電話で警察を呼んでもらう。公共の施設などであれば、引率の先生の名前や親のフルネームを伝え、館内放送で呼び出してもらう。シチュエーションに応じて、具体的にどういった行動をとるかを事前に考えておくと、冷静に対応できるのではないでしょうか。出掛ける前や建物の入口などで家族で写真を撮り、今日来ている服装などを記録しておくのも有効です。
さいごに
ルールは、一朝一夕で身につくものではありません。何度も繰り返し、親が手本となって見せることで、子どもも理解できるようになってくると思います。ルールを守れなかったからといって罰を与えるのではなく、ルールそのものを見直し、どうやったら守れるかを考えてみましょう。ルールに縛られることがないよう、必要最低限にとどめることも大切です。
【マウントの取りかたにはタイプがある】心理カウンセラーが教える「マウントを取る相手への対処法」
いつも子どものことを自慢してくるママ友、自分がいかに仕事ができるかアピールしてくる同僚など、マウントを取ってくる人は、どこにでも必ず1人はいますよね。マウントを取られるたびに、内心イラッとしてしまうという人は多いのではないでしょうか。距離を置くだけでは、なかなか解決しないマウントに対して、対処法を考えてみましょう。
マウントには大きく3つのタイプがある
マウントの取りかたには『高プライド』『否定的』『自慢型』の3つの特徴があります。プライドが高い人は、負けず嫌いなことが多く、何に対しても自分の話を出し、優位性をアピールします。否定的なタイプは、他人の発言に対し「でも」などと遮る習慣があったり、他人の成功を素直に喜べず、粗探しをするタイプともいえます。自慢型は、「俺ってこんなにすごいんだぜ」というギャングスタみたいなタイプもいれば、自分はいかに不幸かという不幸自慢型、自分がいかに得をしたか(徳を積んだか)などの貧乏自慢型など、会話の隙間に自慢を入れてきます。
マウントを取る人の心理を理解してみる
マウントを取る人は、もとから必ずしも「自分が絶対に1番!」というタイプとも限りません。負けず嫌いな人は、過去に何らかの優劣を決める場面で自信を削がれるようなことや、理不尽なことがあり、劣等感を感じてしまった経験から、負けず嫌いになった可能性が高いです。否定的な人は、自己重要感が満たされておらず、自分を卑下してしまい、他者に対しても否定的になってしまっています。自慢が多い人は、承認欲求が強く、他者からの評価が軸になっていることが多いです。
どのタイプでも根本的な原因の多くは、幼少期に比較されるようなことが多々あり、「誰かに褒めてほしい」「認めてほしい」という欲求が強く出てしまっているのです。その欲求を満たすためにマウントを取って、心を安定させている状態ともいえます。
マウントへの対処法
1. 客観的に捉える
「よっぽど負けず嫌いなんだろうな」「自信がないのかな」「認めてほしいんだろうな」などと、マウントを取る人の心理を理解することで、落ち着いて物事の解釈ができ、気持ちにゆとりも生まれるため、話を聞き流すことができます。また、同情のような感情も生まれ、許容範囲が広くなってくるでしょう。
2. あえて相手の土俵に乗ってみる
マウントの内容が必ずしも真実とは限らず、確かめようがないことも中にはありますよね。そう感じた際は、自分も適当に乗っかり、最後に「なんてね」とごまかすことで、相手が拍子抜けしたり、この人には「マウントが効かない」と諦めてくれるかもしれません。
3. 具合が悪いことにする
マウントが始まったなと思ったら、「実は体調があまり良くなくて」と言い、その場から離れてみましょう。自分の気持ちに余裕がないときや、忙しいときなどでも、角を立てずに対処できる方法ではあります。相手にはっきりと言いづらい場合は、毎回そういった態度や行動をとることで、相手に逆に察してもらえるでしょう。
4. 相手の自己重要感を満たす
マウントを取る人は、自己重要感や承認欲求が満たされていないことが多いです。普段から感謝や労いの言葉をかけたり、期待や認めるといった行為を意識的にすることで、「この人は味方だ」と感じ、自ずとマウントを取る回数も減ってくるでしょう。
さいごに
マウントを取る相手に対して、既に苦手意識があることと思います。「マウントさえ取らなければ、本当はいい人かもしれない」と相手に対して、枠組みを取ることでその人の良い部分が見えてくるかもしれません。信頼関係を築く、相手が大事にしているものを大切にするなど、相手から "貴重な人" となることで、無下に扱われることもなくなっていくのではないでしょうか。
【育児中のストレスと上手く付き合う】心理カウンセラーが実践する!自分のイライラ傾向を知り対処するコツ
子育ては思い通りに行かないことも多く、「ついイライラしてしまう」という親御さんは多いのではないでしょうか。子どもの気持ちを理解しつつも、自分の気持ちや時間に余裕がないと、感情が昂ってしまうこともあるでしょう。自分のイライラの傾向を知り、育児中のストレスと上手く付き合う方法を考えてみましょう。
1. 自分のイライラ傾向を知る
まずはじめに、自分がイライラするパターンを分析してみましょう。子育て中に限らず、人にはそれぞれどういった状況にストレスを感じやすいかという傾向があります。A〜Cいずれかに強く当てはまるという人もいれば、全てに当てはまるという人もいると思います。育児中は全てに当てはまるという人も多く、ストレスフルな状態であることがうかがえます。
タイプA「身体の不調が何よりストレス」
子どもの夜泣きによる睡眠不足・長時間の抱っこによる身体の疲れ・子どもの声が大きくて頭が痛いなど、身体の不調がとにかく辛く、体調が万全でないことに強いストレスを感じやすい。
タイプB「心の不調が何よりストレス」
初めての育児でとにかく不安・子どもや自分の将来が心配・他人と比べてしまい自信が持てないなど、常にいろいろと考えてしまい、心が休まらないことに強いストレスを感じやすい。
タイプC「自分のペースを崩されるのが何よりストレス」
自分の思う通りにいかないと気が済まない・想定外のことが起こるとイライラする・制御不能な状況が苦痛で仕方がないなど、自分のペースを乱されることに強いストレスを感じやすい。
2. ストレスの原因を探る
子育て中に多い、ストレスの原因を挙げてみます。ストレスの原因を探ることで、なにか解決策が見えてくるかもしれません。子育ては自分1人で頑張る必要はなく、パートナーや周りの人などに助けてもらうことも、ときには必要です。
- 自分の自由な時間がない
- パートナーや周りの協力を得られず、常にワンオペ状態である
- 育児の頑張りを認めてもらえず、感謝もされない
- 子どもが言うことをまったく聞いてくれない
生きている限り、ストレスをゼロにするのはほとんど不可能です。1人で抱えている負担を少しずつ減らしていくイメージで、ストレスを分散させる必要があるでしょう。パートナーや周りの人の協力やサービスを利用することで、負担を軽減できることもあります。子どもが成長し、自分でできることが増えてくると、負担が減ってきたと実感できるかもしれません。
3. 自分に合ったストレス解消法を見つける
心理カウンセラーの資格を持ち、自身も子育て中に実践しているストレスの対処法の一つである『コーピング』を紹介します。ストレスに対して「観察→対処→効果の観察」を繰り返し行うことで、自分に合ったストレスの対処法を見つけることができます。
- ストレスに対して気晴らしができそうなことを10個ほどリストアップする
- ストレスの傾向と原因を明らかにする
- 状況に応じた対処をする
- 対処した結果、ストレスがどの程度減ったか検証する
- 2~4を繰り返し、適切な解消法を見つける
身体的な疲労を回復するためには、身体を労る時間やケアが必要です。心の不調には、自分だけのご褒美時間が有効とされています。イライラのエネルギーはスポーツなどで有効的に発散させるとよいでしょう。ストレスを客観的に把握し、手軽にできる方法をリストアップすることが大切です。
実際に効果が高いと感じた対処例
効果的な対処法は人それぞれ違いますが、参考程度にこれらの対処法を試してみてもよいかもしれません。
- イライラしてきたら、深呼吸をしながら歩く
- 好きな音楽を聴きながら、リズムに合わせて歩く
- 映画を見て、思い切り泣く
- そのとき食べたいものを食べる
- シャドーボクシングをする
- 昔流行したダンスを踊る
- 枕に向かって叫ぶ
- 「自分はベストを尽くしている」と言い聞かせる
さいごに
子育ては思い通りに行かないことが多く、真面目な人ほど「こうしなければならない」と思い、ストレスがたまりやすい傾向があります。なかなか成果も見えず、感謝されることも少ないですが、自分の頑張りを認めてみてはいかがでしょうか。子どものことも大切ですが、子育てをしている自分のことも大切に。ホルモンバランスなどの影響もあるので、気になる場合は医療機関への相談を。